どうも、ぞーげきゅうです!
この冬から導入した簡易温室でベアルートグラキリスを1株発根管理していますが、さらにまた新しいベアルートグラキリスが加わったので、ご紹介を。
▼温室で発根管理中のグラキリスについてはこちら
ということで、温室で発根管理するのはこれで2株目です。
とても気に入った良い株なので、なんとしても発根して欲しいところ!
お迎え
この株を購入したのは1月でした。
真冬の寒い中輸送されてくるので心配でしたが、段ボールの内側には貼るカイロが1枚貼られていました。
効果のほどは分かりませんが、その気持ちが嬉しいものです。
そして、開封!
ゴツゴツぼってり!溢れる野性味!
しばらく見惚れてから、コンディションチェックを。
状態確認
実物をぱっと見た感じですぐに状態の良さを感じましたが、持って触ってみて、やはり第一印象通りのグッドコンディション。
- ズッシリ重みがある。
- 表皮にハリとツヤがある。
- 柔らかいところや凹みはない。
- 異臭はない。
- 虫はついていない。
いつものチェックポイントですが、全て完璧でした!
ちなみに、重さを量ってみると1305gでした。
これまであまりベアルート株の計量をしていなかったので比較はできませんが、持ってみると予想以上にずっしりと重く感じます!
これはとても重要です。
大きさ・形・色
次に、色んなアングルから見ていきます。
根まわりも含めた全体のフォルムは、植え込む前の今しか見ることができません。
ずっしり。
片手だとガッシリ持たないと落としてしまいそうなくらいのサイズです。
主根も綺麗にしっかり長く残っていて安心できますね。
A面はこのアングルですかねー!
上から見てもバランスの良いフォルムです。
少し角ばったカタチの塊根がお気に入り。
そして、荒れた表皮と枝ぶりも相まり極まったワイルドさがグッド!
発根管理の前処理
ということで、発根管理を開始していきます。
グラキリスの発根管理もこれで4株目なので「だいぶ慣れてきたな」と自分でも感じながら、植込み前の処置を。
水洗い
冬で水道水もかなり冷たいので、温度を調節して水洗い。
いつもながら、硫黄を落として濡れた状態になるとまた違った表情になるのが面白い。
このまま一旦、自然乾燥を待ちます。
しかしこのオレンジ色に焼けた肌の感じや表皮の “良い傷み具合” は、うちの他のグラキリスにはあまりなかった風合いなので、とても気に入っています。
根の切断処理
次は、根を切って新鮮な面を作る処理です。
長い主根の先端はこんな感じで、カラカラに乾燥しきってます。
さすがにここから新しい根が出てくるとは思えないので、新しい “活きた” 断面を出します。
この長い主根を、今回も断面の様子を見ながら切っていきます。
先端の乾燥部分を切ってみましたが、断面は真っ黒ですね。
まだ真っ黒。
やっと樹液が滴る綺麗な面が出てきました。
しかしまだ若干黒い部分があるので、さらに切ることに。
まだ切ります。
この後も切り進めて、最終的にはこれだけの根を切りました。
断面はすでに完全に綺麗でしたが、主根を長く残しすぎても鉢に植えにくいので、ここまで切りました。
そして、もう一か所の短い主根も断面だけ切り出しておきました。
これで、主根のカット作業は完了!
オキシベロンに浸け置き
根が切れたら、いつもどおり水道水で40倍に希釈したオキシベロン(発根促進剤)に12時間浸け置き。
ルートンを塗布
オキシベロンを自然乾燥させ、ルートン(発根促進剤)を根まわりに塗っていく。
ルートン塗布完了の状態がこちら。
ルートンは塗りすぎると発根を阻害すると言われていますね。
これはあくまで私の推測ですが、ルートンは粉末状なので土の微塵みたいなもので、たくさん塗ってしまうと水分を持ったままなかなか乾かない状態となり、根腐れを起こしてしまうのかな?と思っています。
それと、根を出すには「湿潤 ⇔ 乾燥」の繰り返しが必要だと思うので、これを阻害してしまうのかなと。
私は、「根まわり表面が白くなればOK」くらいの感覚で塗るようにしています。
土に植え込み
そして、鉢に植え込みます。
これまでのベアルート3株と同じように鉢底石を多めに入れて。
土に植え込んで完了!
大きめの黒いスリットプラ鉢にて。
うーん、せっかくのワイルドな風合いが…(笑)
こういったスリットプラ鉢は排水性・通気性バッチリですがデザイン的には味気ないですからね。(個人的感想です)
無事に発根したら、もっとシブくて武骨な鉢に植え替えようと思います!
温室で発根管理スタート
この後は温室での管理です。
温室導入の記事で、温度や風量の設定について書きましたが、この環境で管理しています。
ちなみに、もちろん鉢にはカメラレンズヒーターを巻いて加温しています。
土中温度計で30℃以上にしたいのですが、パネルヒーターの温度設定をそれ以上にするのは、温室内で一緒に育てている実生株の生育に影響が出てしまいますし、ベアルート株自体にとっても温度が高すぎる可能性があります。
というわけで、私的には冬の発根管理にはレンズヒーターでの加温は必須です。
すでに温室で発根管理している株と一緒に今年の春には根を確認して植え替えられるよう、しっかり管理していきたいと思います。
以上、4株目のベアルートグラキリスの発根管理開始についてでした!
この株もまた、区切りの良いところで続編を書き留めたいと思います。
それでは、また!
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