ベニカXファインスプレーを使ってみて【グラキリスの害虫対策】

アイキャッチ画像(ベニカXファイン スプレー) 用品紹介

どうも、ぞーげきゅうです。
先日、住友化学園芸さんのベニカXファインスプレーを購入しました。

グラキリスをはじめとしたパキポディウム全般に使用されているのを色々なところでお見かけするので、グラキリスに薬害の心配が無いことが分かっている点については、安心でしたね。

手に持ったスプレー
420ml入りを購入。

私は園芸薬剤の使用経験がまだまだ浅く、あまり他の製品についての私見は持ち合わせてませんが、今回使ってみて、ハッキリと効果を実感できました
虫に悩まされていた私にとっては救世主でした。

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購入のきっかけ

今回、このベニカXファインスプレーの購入に至ったきっかけは何かというと…あの憎き害虫“ハダニ”です。
春先からいくつかの株に少々ハダニが発生しており、適宜葉水をしたり水やりで流し落としたりしていました。しかし、やはり当然ながら、それだけでは完全駆除には至らず、なかなかハダニがしつこいので、ついに薬剤の力を借りることにしました。

植物育成ライトに当てる様子

室内で植物育成ライトを当てていると、よーく見るとグラキリスの葉から糸を垂らしてぶら下がっている、粉のように小さな物体をときどき見かけました。その正体は、クモの仲間であるハダニさん。まあ体長0.3~0.8mmなので、肉眼ではなかなか見えづらい。
そしてそうやってぶら下がり、サーキュレーターの風を利用して、別の株にも移動すると…。
これは何とか駆除しなければ…!と思っていました。

しかし、私は塊根植物を育て始めて5年目になりますが、今までこういった園芸薬剤をほとんど使ったことが無く、以前から実は薬には少し抵抗がありました。
「本当に植物に無害なのか?別の方法で対処できれば、使わないに越したことは無いんだろう」と。

そのため、薬無しでも対処できるなら騙しだまし乗り切ろうと、こまめに葉水などをしていたので、爆発的に増殖したりすることはありませんでしたし、特定の株で葉色が擦ったように薄くなる部分が一部出る程度でした。

ハダニにやられた葉
ハダニの被害を受けたグラキリスの葉。

しかし…ついに、もっとハッキリとした実害が出てしまいました…。
5月半ばに人工授粉にて結実し、種鞘が伸び始めていた現地球の花茎が、ポロっと落ちてしまったのです。それは、ハダニがついて葉色が薄くなってしまっていた上の画像の株。

花茎の落ちた跡
花茎の落ちた跡。
折れた花茎の根元
落ちた花茎の付け根部。

授粉がうまくいって結実し、順調に子房も膨らみ、このままいけば種が採れるなーと思っていた矢先、ある日突然ポロっと花茎が落ちました。これはとても悲しかったです。

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そして、花茎が突然落ちた原因が気になって調べていると、ハダニが付くと花茎が落ちやすくなるという情報がありました。おそらくこれはハダニに限らず、何かしら虫がついたりして栄養状態が万全の調子でなくなると花茎は落ちてしまうんでしょうね…。
ハダニの被害が出ていない別の株は変わらず順調に種鞘が大きくなってきているので、やはり今回の事象の原因はハダニなのかなと。

これをきっかけに、いよいよハダニを根本的に駆除しよう!と決意し、ハダニに適応がありパキポディウムにもよく使用されているこのベニカXファインスプレーを購入したというわけです。

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使ってみた結果

ということで、早速使ってみました。
希釈なしのスプレータイプなので、そのままシュッシュッと葉に散布するだけ。

散布の様子
特に準備もなく、振ってからノズルを向けてスプレーするだけ。

使用時の注意点として強いて言うなれば、

  • 沈殿するため、使用前によく振る。
  • 葉が乾いている状態で散布する。
  • 薬液が流れてしまうため、散布した翌日は雨に当てず、水やりしない。

といった程度でしょうか。

過剰散布による薬害はなさそう

必要量としては、“散布液が対象の植物や病害虫に付着すればいい”とのこと。
かけすぎた場合の薬害などが気になって調べましたが、メーカー技術資料にもそういった記載はなく、かけ過ぎて問題が起きたような事例は特に見当たりませんでした

参考までに、私は上の画像の現地球1株あたり、適度な距離(具体的には15cmくらい離した所ですかね)から合計10プッシュ程度散布しました。
葉の裏側も含めて全ての葉にしっかり付着させようと思うと、それくらい必要でした。
その量で、散布から1週間以上経ちましたが特に何も問題は起きていません。


また技術資料には、“花弁に薬液が飛散するとシミ等の症状が出る恐れがある”との記載はありますが、花や新芽がダメになるような事は書かれていません。
ですが、万が一を考えて、いま種鞘がついている株に散布するときは、種鞘に散布液がかからないようにしました。(この株では今のところハダニがついているのを一度も見ていませんが、今後の予防として散布しておきました。)

種鞘株への散布の様子
授粉・結実後、順調な株。種鞘にはかからないように散布。

効果を実感!

そして、その効果ですが…素晴らしかったです!

散布前は、葉全体を洗い流すように水やりをしても、翌日には葉の表面にぽつんとハダニを見つけたりしていたのですが、これを散布した翌日からは、本当にパッタリと全く見かけなくなりました!
前後比較用に、ハダニを見つけたときに写真でも撮っておけばよかったかなと思いましたが、もうハダニさんには出会いたくありません。(笑)

特に薬害などもなさそうですし、特性として植物体内への浸透移行性があり、殺虫効果が持続するということで、害虫の予防にもなると。
今となっては、なぜこれまで使って来なかったんだろうと思っています…(笑)
こんなに便利で頼もしい物があったとは…園芸メーカーさんの努力に心から感謝しつつ、これからもこの製品にはお世話になると思います。

調子の良い現地球
今年は葉をたくさん生やして好調な現地球。
どの株も病害虫からしっかり守りたい。



以上、ベニカXファインスプレーを使ってみた私のレポートでした!

個人的に今回の件で、これまで害虫に対して抱いていた恐れがかなり軽減されました。
この薬は、適用害虫を見るとパキポディウムに付く虫として一般的に知られるものには効果があるようなので、これさえあればとりあえず安心できそうです。

ただ、同じ薬剤ばかり使っていると虫に耐性がついてしまって効かなくなるので、いずれ他の種類の薬剤とローテーションしながら使っていく必要があります。
ですので、それも考慮しながら、また他の製品も試してみようと思います。

ということで、今シーズンもイキイキと元気にグラキリスを育てていきたいと思います!
それでは、また!

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