グラフ付きデジタル温湿度計を設置【グラキリスの室内管理に】

アイキャッチ(グラフ付きデジタル温湿度計を設置) 育成環境

どうも、ぞーげきゅうです!
12月も下旬に差しかかり、もうすっかり冬ですね。

夏型の塊根植物であるパキポディウム・グラキリスは、初夏~秋は基本的に屋外で育てますが、冬~春先は室内(または温室)で管理する場合がほとんどだと思います。
そしてこのとき、グラキリスは休眠中なので水もあげませんし、生育期に比べてほとんど手をかける部分がありません。そのため、基本的にほぼ放置となります。(笑)

ただ、その置き場所の環境(特に温度)はなるべく把握し、適正な範囲にコントロールしておきたいところです。

私はこの時期、陽の当たる室内窓際にグラキリスたちを置いていますが、その環境が実際どうなっているのか知りたくて、今回、温湿度計を設置して調べてみました。

陽の当たる室内窓際
陽の当たる室内窓際。補助的にLEDライトを照射しています。
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グラフ付きデジタル温湿度計「TT-580」

私は今まで、まともな温湿度計を持っていなかったので、先日新しく購入しました。

今回購入したのは、こちらの温湿度計。
大手計測機器メーカー「タニタ」のグラフ付きデジタル温湿度計、TT-580です。

装丁&サイズ

温湿度計の外箱
外箱。
温湿度計の外箱裏面
外箱裏面。
温湿度計の外箱内装
外箱内側。
サイズ感
手に持ったサイズ感。
(高さ110mm × 幅107mm × 厚み26mm)

【レビュー】グラキリスの室内管理において

購入から1ヶ月以上経過しましたが、私が使ってみて感じたところは次のとおりです。

TT-580の良いところ
  • グラフで1日の変化がわかる。
    定点での最高・最低温湿度だけでなく、経時的な推移が把握できる
  • 過去7日分のグラフが保存される。
  • グラフの目盛り幅が自動調整されるため、読み取りやすい。
  • 温度と湿度のグラフ切替など、操作がシンプルでわかりやすい。
TT-580の気になるところ
  • 過去のデータグラフについて、正確な値は確認できない。
    グラフは1時間ごとの平均値を1目盛りの最小単位1℃(%)で表示するため、読み取れる値に幅があり、その時間に何℃(%)だったのか小数点単位での正確な値が分からない
    そのため、他のデジタル温度計にある「1日の中での最高・最低温度を記録する」ようなものに比べると、その精度は若干劣ることになります。
グラフの読み方
取説より抜粋。

※ただし私個人的には、グラキリスの温湿度管理で小数点単位でのシビアな値までは必要ないと思っているので、特に不便は感じていません。

ということで、温湿度の1日の推移が確認できるので、環境変化を傾向で把握できます。
これにより、例えば「いつも○○時くらいから○○℃まで下がるので、○○時からエアコンをつけておこう」みたいな温度管理に活かすことができます。

しかし、温湿度が適正な範囲から外れていないか、最高・最低値さえ分かれば良いという場合は、グラフ機能は不要かも知れませんね。
そういった場合は、MAX・MINの値を正確に記録できる温湿度計もあるので、そういう物が良いと思います。

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設置状況

うちでの設置状況はこんな感じです。

温湿度計の設置状況
上段の格子網は、カーテンとの干渉を防ぐためのもの。

本体に直接日光が当たってしまうと正確に計測できないので、影になる場所に設置しています。

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うちの室内窓際の環境(12月初旬)

日照条件としては、9時~15時頃にかけて窓ガラス越しに日光が当たります。
また、暖房器具などは稼動していません。

測定データ

そんなわが家での12月初旬の温度推移データは次のとおり。
※値は目盛り(1.0℃幅)の中央値で読んでいます。
※温度データのみ採取・考察し、湿度には触れていません。

晴れの日のグラフ
<12月9日>晴れの日。
雨の日のグラフ
<12月7日>雨の日。

やはり、天候によって傾向は全く違いますね。
温度の高低差が出る晴れの日では、最高29.5℃~最低16.5℃くらいで推移していることが分かりました。

うちの環境はグラキリスの自生地で言うと…

これをグラキリスの自生地であるマダガスカル(イサロ国立公園)の気候データと比較してみると、現地の4月または10月あたりの範囲に収まっていました。

自生地の気候との比較

つまり、うちの今年12月初旬の室内環境は、現地での雨季と乾季の変わり目くらいの温度だったということになります。

そして、この記事を書いている12月中旬現在、そこからさらに気温が下がってきているので、ちょうど現地での休眠期(乾季)にあたる温度域に入ってきています。
また、日々の温度の傾向を見ていると、真冬でも最低10℃を下回ることは無さそうです。(外気温が3℃まで下がった日で、室内は14.5℃でした)

このことから、今のところ私の自宅の室内窓際は、冬の管理場所としてそれなりに適度な温度環境になっていると言えそうです。

▼グラキリスの自生地の気候に関する過去記事はこちら

グラキリスは室内でも季節を感じている

ちなみに、この室内温度データを採った日(12月7日、9日)の外気温はこんな感じでした。

12月のカレンダー
私の居住地の12月の気温実績。

ここから、1月・2月と寒さを越え、平年並みであれば3月に再びこのくらいの外気温になります。
ということは、3月くらいから室内環境が現地の成長期(雨季)相当の温度範囲に入り始め、それを感じた株が新葉を展開して動き出す、というサイクルが予想されます。

うちでは例年、冬はこの窓際でグラキリスを管理していて、毎年3月~4月くらいに芽吹き始めることが多いのですが、これは実際に現地の休眠期(乾季)明けの温度域と合致していたんですねー。なるほど。
このあたりは、また来年の春に芽吹き状況と温度データで確かめてみたいですね。


ということで、タニタのグラフ付きデジタル温湿度計「TT-580」の購入レビューと、うちの室内環境について、でした。
これまで、グラキリスを室内に取り込んで管理していながら、実際にどんな環境になっているのか把握できてなかったので、色々と発見がありました。

今後も室内の温湿度を確認しながら、しっかり冬を乗り越えていきたいと思います。
それでは、また!

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