どうも、ぞーげきゅうです!
私はこれまで未発根株を購入する勇気がなく、何やら難しそうなイメージもあって、失敗のリスクを考えるとなかなか手を出せずにいました。
しかし、いよいよ今年6月に自身初めてとなるベアルートのグラキリスを迎え、発根管理に挑戦しています。
▼発根管理初挑戦の記録はこちら
そして勢い余って(笑)、この初号株に続いてもう一株、ベアルートのグラキリスをお迎えしました!秋になって気温が下がってくると発根管理の難易度も上がってしまうので、暑い夏のうちに。
無事に根が出てくれることを祈って…
ということで、2ndベアルートグラキリスの発根管理、スタートです!
マダガスカルから、ようこそ我が家へ
新しく迎えたそのグラキリスの梱包開封時。
未発根株は鉢や葉がないので梱包に制約が少なく、緩衝材さえしっかりあれば輸送時の株へのトラブルはほとんどなさそうですね。
中から取り出し、ご対面。
無事到着!Welcome to my home!
枝折れや打痕なども全くなし。
遠く離れたマダガスカルから我が家へ辿り着いたのは、一つの縁です。これからよろしく!
状態チェック
発根管理の成否は、株のコンディションに大きく左右されます。というか、ほぼそれで決まると言っても過言では無いでしょう。
まずは、その重要な株の状態を詳細に確認。
株の重みに関しては比較対象がなく感覚による主観評価になりますが、一応これら全てOK!
ということで、状態は良さそうです。
残っている主根の長さや切口の外観は購入前から写真で確認できていましたが、こういった項目は実際手に取って初めて分かる部分なので、ひと安心。
他に特筆する部分としては、各枝先が緑がかっていて、すでに芽吹きかけの葉が。
これは株が元気という意味で、ポジティブな要素と捉えていいんでしょうか。
初めからあまりに葉が生い茂った状態だと、輸入されてから月日が経過しているということで鮮度が落ちている(株の体力を消耗している)と言えます。
しかし、これくらいなら元気な株であれば輸入後すぐに芽吹くこともあるのかなと。
ということで前向きに捉えて、“すぐに葉を出すくらい元気な株” だと思うことにしました。(笑)
フォルム・カラー・サイズ
手で持ってみた、色んなアングルから。
フレア状に開いて長く伸びている枝ぶりが面白く、気に入っています。
こんな長い枝が映えるのはどっしりと丸い塊根があるためで、その最大幹幅は約15cmで私の所有しているグラキリスの中では最大クラス。
まるでお尻。
こういった表皮の茶色い部分は、現地では土に埋まっていたんでしょうね。
緑色や銀色、日焼けした茶色など、迷彩柄のような表皮の模様もGood。
正直、綺麗な株ではありません。
グラキリスは一株一株が本当に個性的で、コロンと可愛いかったり、幹肌の質感が綺麗でオシャレな雰囲気だったりと様々ですが、この株は荒々しくてワイルドなタイプですね。
発根管理スタート
当然、どんなに気に入ったグラキリスでも、まだ根が無いので実質瀕死状態です。
何はともあれ、発根させなければ…!
ということで気を引き締め、発根管理に着手。
株を水洗い
前回の株と同様の手順で進めていきました。
まずは、水で株全体を洗い流しました。
根まわりの硫黄は若干残りましたが、そもそも硫黄は発根には支障ないようなので気にしません。
根の切断処理
さあ、やってきました根の切断。
発根管理で一番緊張する工程です(笑)
植替え時の細根ならともかく、がっつり太い主根をハサミでバツンと切るわけですから、私はこれにはなかなか慣れません。
シート上に置いて、作業準備オッケー。
「間違いなくこれがこのグラキリスのA面だな~」なんて考えながら。
まずは、細い側根から。
とりあえず側根はこれくらいで。
次に主根です。
まずちょっとだけ切ってみると…
1~2mm切ってみて、黒い断面が出てきました。
(嗅いでみても特に腐ったような臭いは無し)
しかたない。
もういっちょ…
キレイなみずみずしい断面が出てきました!
樹液も滴り、新鮮です。
側根の断面もこんな感じで白く新鮮。
切った根の総量はこんな感じ。
すぐに新鮮な面が出てきたのでほとんど切ってないですね。
ちなみに前回のベアルートグラキリスのときもそうでしたが、切って樹液が出てくると時間が経つにつれて断面はどんどん黒くなっていきます。
オキシベロン(発根促進剤)に浸けおき
次は、オキシベロンに根を浸けおきします。
色んな倍率を見かけますが、私はオキシベロンを水で40倍に薄めて浸けます。
前回と同様に、穴の開いてない大きめの鉢に麻紐でハンモックを作り、そこへ株を乗せる形でオキシベロンに浸けました。
まあここまでしている方は見たことがないので、普通に容器に入れて問題ないです。
心配性な私の自己満足です。
このまま、今回は仕事での都合上約20時間の浸けおきとなりました。
24時間浸けているパターンも見かけるので、12~24時間程度の範囲であれば良いと思います。
ルートン(発根促進剤)を塗布
オキシベロンに浸け終え、自然乾燥させたらルートンを根まわりに塗布。
今回の塗り具合はこんな感じ。
厚く塗りすぎると発根に支障が出るため、100均のパウダーメイク用フェイスブラシで軽くポンポンと。
根の切口だけでなく、土に植わる “根まわり” にも軽くつけておきます。
土に植え込み
これで前処理はほぼ完了。
あとは植えるだけ!
できる限り小さい鉢に植えたかったのですが、根の生えている範囲が意外と広く、ある程度大きい鉢でないと収まらないことが判明。
ということで、持ち合わせていた中ではこちらの鉢が一番サイズ的にピッタリでした。
光で土中温度を上げやすいよう、本当は黒いプラ鉢にしたかったんですが…グリーンしか無かったので仕方ない。まあ大きなスリットがあるし良いでしょう。
こんなに深さも要らないので、鉢底石をかなり入れました。下から4割くらいは石ですね。
土は前回と同様に、山城愛仙園さんの培養土を。
そして、植え込み完了の姿がこちら!
イイ感じ!
現地球感あるね~。
鉢に植えたことで丸い塊根が際立った気がします。
やっぱり正直、綺麗ではない。
あえてストレートな表現をすると、むしろ “汚い” 部類の株だと思います。
しかし、その表皮や枝の傷み具合がワイルドな雰囲気を醸し出していて、現地の荒れた岩場で傾いて自生しているのを引っこ抜いてきてそのまま鉢に植えた感じ。
ちなみに土中温度計は、まだ1株目のベアルートグラキリスの発根管理に使っているため今回は無し。
管理する場所も同じなので温度も大体分かりますし、2本目を購入する必要はないかなと。
大株グラキリスと並べてみた
ここでサイズ感の比較として、我が家の御神木との2ショットを。
▼御神木グラキリスの紹介記事はこちら
いやーイイですね!
単純に、大きい株はやっぱり迫力があります。
当面、我が家の2大巨頭として君臨することでしょう!
日々の発根管理
ということで、こうやって鉢に植え込んだのが8月14日で、この稿を書いている現在、それから1ヶ月以上経過しています。
管理方法としては、特に変わったことはしていません。
土が乾けば水をやり、1株目と同じように遮光環境から徐々に慣らしていき、直射日光下で管理しているのですが、ただ1株目と違うのは、毎日の重さの計量。
この株では、重さを量っていません。
なぜかというと…
重量がスケールの測定レンジをオーバーしていたからです(笑)
風袋引きをすれば量れないことも無いと思いますが、まあこの株については計量なしで普通に管理してみようと思います!
グラキリス育成上級者を目指して
そんなこんなで、最近まで完全に未知の世界だった発根管理ですが…気づけば早くも2株目。
どちらもまだ発根が確定したわけではないですが、今のところ凹みや柔らかい所もなく、2株とも順調そうです。
しかし最終的に成功だろうが失敗だろうが、実践経験から得られるものは大きな財産だと思っています。
発根管理も含めて、私のグラキリス育成レベルはまだまだ成長中。園芸はただの趣味ですが、どうせやるなら高みを目指してうまくなりたいので、これからも全力で楽しみながら上達していきたいですね!
ということで、今回の株の発根管理に関しては、また区切りの良いところで続編を投稿したいと思います。
それでは、また!
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